# 追加歴史調査｜南の海と、似ている食卓

調査日：2026年10月31日。対象：華人の麺文化、福建・潮州と南九州の海上交易、灰汁ちまき、魚の練り物、芋の甘味。掲載前レビュー資料。

## 調査の結論

**海上交易の接点は確認できる。個々の料理が同じ経路を移動したことは、別に証明する必要がある。**

福建海商と南九州の接点は学術研究で裏付けられる。潮州系華人とベトナムのフーティウの関係は現地の食文化紹介で説明され、カンボジア大使館もクイティウを中国系カンボジア料理として紹介している。ただし、これらを連結して「同じ麺が中国南部からカンボジアと鹿児島へ分かれて伝わった」とする証拠は確認できていない。

魚の練り物料理と芋の甘味はカンボジアの公式メニューで存在を確認できた。これは「似た食材や調理を見つける旅」の根拠になるが、さつま揚げ・鹿児島の芋菓子と同起源だという根拠にはならない。

## 掲載用年表案（8項目）

年表は「交易・食文化の背景」。麺料理の一本道の伝播年表にしない。伝承はラベルを付けて史実と分ける。

| 年代 | 掲載案 | 根拠・確度 |
|---|---|---|
| 1429年 | 尚巴志が琉球を統一。琉球はアジア交易の拠点として栄える。 | 沖縄県「歴史概要」。公的解説。https://www.pref.okinawa.lg.jp/kyoiku/kodomo/1002705/1002706.html |
| 1540年まで | 福建の海商が、琉球・種子島を経由して南九州へ進出したと研究で論じられている。 | 中島楽章、2024年論文、結論p.32。研究に基づく復元。下記A01 |
| 1609年 | 薩摩が琉球に侵攻。その後、琉球は島津氏の支配を受ける。 | 鹿児島県・黎明館学芸課「琉球出兵」。https://www.pref.kagoshima.jp/ab23/pr/gaiyou/rekishi/tyuusei/ryukyu.html |
| 1698年・1705年 | サツマイモが琉球から種子島や山川へもたらされたと伝えられる。 | 鹿児島県「さつま芋の伝来」。同ページ自体が複数の説として紹介。**伝承・諸説**ラベル必須。下記A03 |
| 幕末（19世紀） | 薩摩では調所広郷や島津斉彬の時代にも密貿易が行われた。 | 鹿児島県「南方貿易」。下記A02。16世紀の福建海商と同一組織の連続活動とはしない |
| 1947年 | のぼる屋が創業。横浜で看護師として働いた道岡ツナさんが、中国人患者から教わった中華そばを鹿児島で提供したという来歴が伝わる。 | セブン＆アイ公式2017年発表、2012年当時の店への取材。下記A11。来歴は「伝わる」と表記 |
| 1950年 | こむらさき創業。女将と台湾の職人・王さんらの店から、独自の味が育った。 | こむらさき公式店史。下記A12。鹿児島ラーメン全体の起源とはしない |
| 2026年11月予定 | 麺屋あぶらや天文館本店で「薩摩牛骨ぼっけもん」を先行発売。 | ユーザーの事業計画。歴史の復元ではなく現代の創作として掲載 |

注：1947年ののぼる屋を「鹿児島最古」と断言しない。JR鹿児島シティのざぼんラーメン紹介には1946年創業の記載がある。https://www.jrkagoshimacity.com/floor/detail/?cd=000076

## 最も強い出典と、読み取れる範囲

### A01｜福建・潮州・琉球・南九州の海商

中島楽章「一五四〇年代の東アジア海上貿易と琉球・九州」『史学雑誌』133巻7号、2024年、pp.1–42。

- DOI・書誌：https://doi.org/10.24471/shigaku.133.7_1
- 本文PDF：https://www.jstage.jst.go.jp/article/shigaku/133/7/133_1/_pdf/-char/ja
- 結論p.32（PDF32枚目）を確認。1540年までの福建海商による南九州進出、琉球での漳州海商と潮州海商の衝突を論じる。
- 採用可能：「福建南部の海商の活動は、琉球や南九州にも広がっていました。」
- **不採用：「薩摩藩が潮州と密貿易してクイティウを輸入」「潮州人が鹿児島ラーメンを伝えた」**。この論文は麺料理の伝播を論証していない。
- 「漳州」は福建省、「潮州」は広東省の地域。漢字を混同しない。「中国南方」を一枚岩の文化として扱わない。

### A02｜幕末薩摩の密貿易

鹿児島県「南方貿易」、黎明館学芸課、更新2012年6月27日。
https://www.pref.kagoshima.jp/ab23/pr/gaiyou/rekishi/tyuusei/nanpo.html

県の紹介は調所広郷・斉彬による密貿易政策に言及する（検索取得本文で確認。ページ取得では本文が十分抽出されなかった）。特定の福建・潮州の港や商人との取引、特定料理の輸入まで、この資料だけで断定しない。

### A03｜サツマイモ伝来

鹿児島県「さつま芋の伝来」、更新2012年6月27日。
https://www.pref.kagoshima.jp/ab23/pr/gaiyou/rekishi/tyuusei/satumaimo2.html

1698年種子島、1705年前田利右衛門など複数の伝来説を掲げる。掲載では「伝えられる」を維持。カンボジアから薩摩へ運ばれたとは書かない。原料の移動と、菓子のレシピの移動は別問題。

### A04｜クイティウの中国系食文化との接点

在英国カンボジア王国大使館「Cambodia」Cuisine欄。
https://www.cambodiaembassyuk.org/cambodia/

中国系カンボジア料理の例として、豚のスープを用いる米麺料理kuy tieuを紹介している。本文確認済み。特定の潮州人が何年に持ち込んだか、単独の伝播経路までは書かれていない。

### A05｜フーティウと潮州系華人

Vietnam Airlines『Heritage』関連ホーチミンシティガイド（2023年ファイル）HU TIU欄。
https://heritagevietnamairlines.cdn.vccloud.vn/wp-content/uploads/2023/12/HCMGUIDE_printingfile_15Dec23_ENG_Smallest.pdf

現地の航空会社系ガイドは潮州系華人がベトナムに伝えた料理として紹介。ミトー、サデック、ナムヴァンの3系統にも言及する。検索エンジンの本文抽出は確認したが、全PDFの直接取得はサイズ制限で不可。**「ガイドでは〜と紹介」程度の補助出典**とし、伝来年代の確定には使用しない。

補助報道：VnExpress、2016年6月30日。
https://e.vnexpress.net/news/travel/places/while-hanoi-has-pho-saigon-has-hu-tieu-3428417.html

カンボジア・中国系の料理をサイゴンで地域の好みに適応させたものと説明。料理史の学術的確定とは区別する。今回、カンボジア経由の移動を年代付きで証明する一次史料は確認できなかった。

※名前にVietnam Tourismとあっても、運営者を確認できない新規旅行サイトは官公庁出典として使用していない。

### A06｜あくまきと中国の灰汁ちまき

農林水産省「にっぽん伝統食図鑑・あくまき」。
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/traditional-foods/menu/akumaki.html

もち米を灰汁に浸し、竹の皮で包んで煮る調理法を説明。遣唐使伝来、戦陣食などの来歴は伝承として紹介されている。**「中国由来の調理法とされる」「伝承がある」**とする。「遣唐使が鹿児島へ直接持ち帰った史実」としない。

補助：熊本県総合博物館ネットワーク「灰汁巻」。
https://kumamoto-museum.net/blog/archives/chiiki/1414

検索取得文には中国6世紀『斉民要術』と日本『和名抄』の同様の粽への言及があるが、原典は今回照合していない。6世紀を「あくまき誕生年」として年表に入れない。

### A07｜カンボジアの灰汁ちまき：掲載は保留

Num Chang／Nom Changをアルカリ水に浸したもち米の包み菓子として説明する2008年新華社記事の転載は見つかったが、通信社の原掲載を確認できなかった。
https://khmernz.blogspot.com/2008_06_07_archive.html?m=1

これは**調査の手がかりであり、主要出典にしない**。現地の作り手への取材で、料理名、材料、灰汁またはアルカリ水の使用、包む葉、地域名を確認するのが次の工程。Num Ansormなど別の包み菓子をすべて灰汁ちまきと呼ばない。

公開案：「鹿児島のあくまきを思わせる包み菓子にも出会いました。」は、本人が実際に見た料理と写真を確認できた場合の体験談としてのみ採用できる。「カンボジアから伝わったあくまき」は不採用。

### A08｜カンボジアの魚の練り物：公式メニューで確認

Shangri-La Phnom Penh、Kommune公式ランチメニュー。
https://www.shangri-la.com/-/media/Shangri-La/phnompenh_shangrila/offers/Dining/20250507_slpp_menu_kommune_lunchset.pdf

1ページ6〜7行にBOHET TREI KROEUNG。フィッシュケーキにクルーン、ライムの葉などを合わせる内容を本文で確認。**練り物料理の存在**の根拠。PDFは揚げ方を明記しない。

揚げる例：Park Hyatt Siem Reap公式2024年クリスマスメニュー。
https://www.experienceparkhyattsiemreap.com/wp-content/uploads/2024/12/A-Joyous-Celebration-Christmas-Day-Set-Dinner-Menu.pdf

検索抽出本文にDeep-fried Fish Cakeと野菜の漬物の組み合わせ。直接取得はBot確認画面となったため補助資料とする。

現地店の公開メニュー例：Cambana St60 https://cambanast60.com/ 。検索抽出本文のKuy Teav Prahet Trey Slatに揚げたフィッシュケーキと茹でたものの両方を記載。トップページの本文取得ではメニュー詳細が抽出されず、比較用参考扱い。

**さつま揚げと同じ起源・同じ料理との断定は不可**。魚種、すり身の配合、香草、つなぎ、調理法が異なりうる。

### A09｜カンボジアの芋の甘味：公式メニューで確認

Malis Siem Reap / Thalias公式メニュー。
https://menu.thalias.com.kh/m/malis_siemreap/carte

DESSERT欄に、焼いたサツマイモとゴマ、ココナツ、カンポットのキャラメル魚醤を組み合わせる甘味を掲載。本文184〜191行を確認。**現代のレストランの芋デザート**として紹介できる。鹿児島の菓子と同じレシピや古い伝統の証拠ではない。

補助：Anantara Angkor公式Chiメニュー。
https://www.anantara.com/uploads/minor/anantara/documents/anantara-angkor/dining/chi/10052024-new-menu/anantara_angkor_chi_full_menu_10052024_website.pdf

検索抽出本文でSweet Potato Porridgeを確認。もち米とココナツクリームを使うカンボジアのサツマイモの甘味と説明。直接取得は不可。

### A10｜つけ揚げの由来は別に扱う

農林水産省「うちの郷土料理 九州地方 鹿児島県」。
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/area_stories/kagoshima.html

沖縄のチキアギーにルーツがあるといわれる、と紹介。ここからカンボジアの魚料理へ系譜を延長する根拠はない。

### A11｜のぼる屋の来歴

セブン＆アイ、2017年6月2日公式ニュースリリース（1ページ11〜12行）。
https://www.itoyokado.co.jp/__resources__/376333bc-9921-46a4-8fbb-0ce10a71955c.pdf

関連する当時の店舗への取材：マイナビニュース、2012年10月23日。徳重和子さんに尋ねた創業者の来歴。
https://news.mynavi.jp/article/20121023-a062/

### A12｜こむらさきの公式店史

https://www.kagoshimakomurasaki.com/history.html

1950年創業、台湾の職人・王さん、初代の栄養学への関心を確認。これは鹿児島と海外の料理人との具体的接点として使える。王さんを潮州人とする根拠は今回確認していない。

## LP掲載本文案

### 海を渡る人が、食の風景を変えていく

鹿児島と南の国々を見比べると、麺だけでなく、米を包む菓子や魚の練り物、芋の甘味にも目が向きます。似た食材、似た手仕事。その親しみは、海の向こうを調べる入口になりました。

中国南部の海商は、南九州から遠い存在ではありませんでした。16世紀の海上交易を調べた研究では、福建の海商が琉球や種子島を経て南九州へ活動を広げたことが論じられています。ただし、交易があったことと、特定の料理が運ばれたことは、同じではありません。[A01]

### 南の麺料理をたずねて

カンボジアのクイティウは、中国系カンボジアの食文化とも関わる米麺料理です。ベトナムのフーティウにも潮州系華人とのつながりが紹介されています。それぞれの土地で、人々が自分たちの味を育ててきたのでしょう。[A04/A05]

その姿に、私たちは鹿児島ラーメンの多様さを重ねます。けれど、両者の直接の系譜は、まだ確認できていません。「似ている」という実感を、歴史の答えに急いで置き換えずに、新しい味づくりのヒントとして受け止めています。

### あくまき、練り物、芋の甘味

灰汁に浸したもち米を包んで煮る、鹿児島のあくまき。農林水産省の紹介にも、大陸との関係をうかがわせる伝来説が記されています。[A06]

一方、今日のカンボジアには香草を合わせた魚の練り物や、サツマイモを使う甘味があります。似た素材を使いながら、香りや食べ方は土地ごとに違う。その違いまで味わうと、遠い国の食卓が少し身近になります。[A08/A09]

*この比較は、料理の同一起源や、カンボジアから鹿児島への直接伝来を示すものではありません。料理の存在、歴史資料が示す交流、開発者の着想を分けて紹介しています。*

## 地図・漫画で引いてよい線／引けない線

- 引ける線：史料や研究に基づく特定時期の交易関係。ただし「食の伝来路」ではなく「海商の活動の概念図」と明示。
- 引けない線：潮州→カンボジア→琉球→薩摩→のぼる屋という一本の料理系譜。
- 華僑・華人、福建、潮州、台湾を同義語のように置き換えない。
- あくまき・魚の練り物・芋菓子は、共通点と相違点を並べる比較カード向き。系譜図にはしない。
- 自分たちが食べた現地料理の写真・名称を確認できれば、体験談を追加できる。別料理のストック写真で代用しない。
